不定詞とは動詞に他の品詞の働きをさせる準動詞のことです。本記事では、不定詞の意味や用法、動名詞との違いについて解説します。実際の例文とあわせて解説しますので、ぜひ理解を深めていきましょう。

森塾は先生1人に生徒2人まで しかも、安心の授業料! 授業料・資料請求はこちら

不定詞とは

不定詞とは

不定詞とは、動詞に他の品詞の働きをさせる準動詞(動詞の意味は持っているが品詞は動詞ではないもの)のことです。不定詞には「to不定詞」と「原形不定詞」の2種類があります。

to不定詞

 to不定詞とは、動詞の原形に「to」をつけたものです。たとえば、動詞の「eat」の不定詞は「to eat」となります。to不定詞は、名詞・形容詞・副詞など、他の品詞の働きをします。

 

▼例文

・I want to eat pizza.(私はピザを食べることが好きです)

・I have a lot of things to do today.(今日はやるべきことがたくさんあります)

・I went to the store to buy milk.(牛乳を買うために店に行きました)

原形不定詞

 原形不定詞とは、不定詞のなかでも「to」を使わないものを指します。たとえば「make + O(目的語) + 原形不定詞」で「Oに〜させる」という意味を表したり、「let + O(目的語) + 原形不定詞」で「Oに〜することを許す」という意味を表したりします。

 

▼例文

・I made him clean the room.(彼に部屋を掃除させました)

・Let me know if you need my help.(助けが必要なときに教えてください)

森塾は先生1人に生徒2人まで しかも、安心の授業料! 授業料・資料請求はこちら

to不定詞の用法・例文

to不定詞の用法・例文

to不定詞には、下記3つの用法があります。

 

・名詞的用法

・形容詞的用法

・副詞的用法

それぞれの用法における意味や例文について解説します。

名詞的用法

 名詞的用法では、to不定詞は「〜すること」という名詞の役割を果たします。たとえば「play(遊ぶ)」という動詞を、to不定詞で表現すると「遊ぶこと」という意味になります。名詞的用法のto不定詞は、主語・補語・目的語として使われます。

 

▼例文

・To play tennis is interesting.(テニスをすることは面白いです)

・My hobby is to play tennis.(私の趣味はテニスをすることです)

・I like to play tennis.(私はテニスをするのが好きです)

 

形容詞的用法

 形容詞的用法では、to不定詞は「〜するための」という形容詞の役割を果たします。たとえば「drink(飲む)」という動詞を、to不定詞で表現すると「飲むための」という意味になります。これを活用して「something to drink(飲み物=飲むためのもの)」と表現することも可能です。

 

形容詞的用法のto不定詞は、名詞や代名詞の修飾語として使われます。

 

▼例文

・I bought some games to play at home.(家で遊ぶためのゲームをいくつか買いました)

・I have a lot of things to do today.(今日はやるべきことがたくさんあります)

・He has many friends to help him.(彼は自分を助けてくれる友達がたくさんいます)

副詞的用法

 副詞的用法では、to不定詞は「〜するために」という副詞の役割を果たします。たとえば「buy(買う)」という動詞を、to不定詞で表現すると「買うために」という意味になります。

 

また、その他にも「〜して」という原因や理由を表すことも可能です。たとえば「I'm sad to hear that.(私はそれを聞いて悲しいです)」という例文では、悲しくなった原因として「to hear(〜を聞いて)」というto不定詞を使用しています。

 

▼例文

・I got up early to see you.(私はあなたに会うために早く起きました)

・He is surprised to hear the news.(彼はそのニュースを聞いて驚いていました)

・They must be kind to take care of my son.(私の息子の面倒を見てくれるなんて、彼らは優しいに違いない)

森塾は先生1人に生徒2人まで しかも、安心の授業料! 授業料・資料請求はこちら

to不定詞と動名詞の違い

to不定詞と動名詞の違い

to不定詞と動名詞(動詞+ing)は意味や使い方が似ています。

▼例文
・I like to play soccer.(私はサッカーをすることが好きです)
・I like playing soccer.(私はサッカーをすることが好きです)

しかし、この2つの文法は元々の成り立ちが異なります。to不定詞が未来に対する意味合いを持つのに対して、動名詞は過去に対する意味合いを持つのです。

たとえば下記のような文章は一見意味が同じように見えますが、正確には異なります。

▼例文
・I stopped to talk to you.(私はあなたと話すために立ち止まりました)
・I stopped talking to you.(私はあなたと話すことを止めました)

「stop to talk」は「これから話すために立ち止まる」という意味であるのに対して、「stop talking」は「(すでに)話をしていることを止める」という意味です。

不定詞と動名詞は使い方によって意味が異なるため、使用する際には注意をしましょう。

森塾は先生1人に生徒2人まで しかも、安心の授業料! 授業料・資料請求はこちら

原形不定詞の表現・例文

原形不定詞の表現・例文

不定詞には「to」を使わない原形不定詞というものが存在します。これは主に、使役動詞や知覚動詞などの一部動詞と一緒に使われることが多いです。

使役動詞

 使役動詞とは、相手に何かをするように命じたり頼んだりする動詞のことです。使役動詞と原形不定詞を組み合わせると「◯◯に◯◯させる」という意味になります。

 

▼例文

・I made him eat pizza.(私は彼にピザを食べさせました)

・Please let me know the news.(その知らせを私に教えてください)

 

「make」「let」「have」などの使役動詞を「使役動詞+◯◯+動詞の原形」で表現します。

知覚動詞

 知覚動詞とは、感覚を表す動詞のことです。知覚動詞と原形不定詞を組み合わせると「◯◯が◯◯するのを見る(聞く・感じる)」という意味になります。

 

▼例文

・I saw him eat pizza.(私は彼がピザを食べるところを見た)

・I heard somebody crying.(私は誰かが泣いているのを聞きました)

 

「see(見える)」や「hear(聞こえる)」などの知覚動詞を「知覚動詞+◯◯+動詞の原形」で表現します。

 

森塾は先生1人に生徒2人まで しかも、安心の授業料! 授業料・資料請求はこちら

不定詞に関する問題例

不定詞に関する問題例

不定詞に関する問題をいくつか紹介いたします。あわせて解答も記載しますので、まずはゆっくり考えてから答え合わせをしてみてください。

問題1

 問題:次の英文を日本語に訳しなさい。

 

A:I went to school to meet her.

B:I like to walk with my dog.

C:I want to buy some books to read at school.

 

 

解答:Aは「私は彼女に会うために学校に行きました」、Bは「私は犬と散歩をするのが好きです」、Cは「私は学校で読むための本を何冊か買いたいです」

 

補足:

Aについて、to不定詞の副詞的用法「〜するために」で訳します。今回の場合は「meet する(会う)ために学校に行った」という意味になります。

Bについて、to不定詞の名詞的用法「〜すること」で訳します。今回の場合は「walk する(散歩する)ことが好き」という意味になります。

Cについて、to不定詞の形容詞的用法「〜するための」で訳します。今回の場合は「read する(読む)ための本を買いたい」という意味になります。また「want to ◯◯」で「◯◯したい」という意味になります。

問題2

 問題:次の日本語の意味になるように、カッコに入る単語を答えなさい。

 

A:昨日、彼はこの本を読み始めました。

→ He began (◯◯)(◯◯)this book yesterday.

B:彼女は英語を勉強するための本を購入しました。

→ She bought books ()()English.

C:私は鉛筆を買うためにコンビニに行きました。

→  I went to the convenience store ()()pencils.

 

 

解答:Aは「to」と「read」、Bは「to」「study」、Cは「to」「buy」

 

補足:

Aについて、「読み始めた=読むことを始めた」になるため、to不定詞の名詞的用法として「to read」が当てはまります。

Bについて、「英語を勉強するための本」ということで、to不定詞の形容詞的用法として「to study」が当てはまります。

Cについて、「鉛筆を買うために」ということで、to不定詞の副詞的用法として「to buy」が当てはまります。

問題3

 問題:次の日本文の意味になるように、単語を並べ替えなさい。

 

A:彼は走るためにグラウンドに行った。

→【 to / he / ground / the / to / run / went / . 】

B:私の夢は教師になることです。

→【 is / dream / My / a / to / be / teacher / . 】

C:何か飲み物がほしいです。

→【 drink / want / I / to / something / . 】

 

 

解答:Aは「He went to the ground to run.」、Bは「My dream is to be a teacher.」、Cは「I want something to drink.」

 

補足:

Aについて、「走るために」はto不定詞の副詞的用法として表現できるため「to run」を用いて英文を作成します。

Bについて、「教師になること」はto不定詞の名詞的用法として表現できるため「to be」を用いて英文を作成します。

Cについて、「飲み物=飲むための何か」はto不定詞の形容詞的用法として表現できるため「to drink」を用いて英文を作成します。

まとめ

まとめ

本記事では、不定詞の基礎知識について解説しました。不定詞とは、動詞に他の品詞の働きをさせる準動詞(動詞の意味は持っているが品詞は動詞ではないもの)のことです。

不定詞には「to不定詞」と「原形不定詞」の2種類があります。「to不定詞」には、名詞・形容詞・副詞それぞれの役割があります。まずは、それぞれの文脈での意味や使い方について習得していきましょう。

森塾では「先生1人に生徒2人まで」の個別指導で、相性の合う先生が懇切丁寧にわからないところから、ゆっくりと指導をいたします。毎回、授業前には理解度を確認する「クリアテスト」を実施して、しっかりと理解できるまで、とことんサポートを受けられます。

入塾生の90.1%が成績UPを実感。中学生には「+20点以上」の成績保証制度を設けています。またご入塾後、4回目の授業を受けるまでに入塾をキャンセルされた場合には、費用の全額を返金いたします。季節講習または最大1ヶ月間の"無料"体験を受付けていますので、少しでもご興味のある方は下記のページからお申し込みください。

>>【お申し込み】森塾の無料体験はこちらから

森塾は先生1人に生徒2人まで しかも、安心の授業料! 授業料・資料請求はこちら

お近くの森塾を探す

個別指導塾の森塾 全国に 221校舎

※あいうえお順

東京都

神奈川県

埼玉県

千葉県

茨城県

群馬県

栃木県

静岡県

大阪府

新潟県