中学英語で習う過去完了形について、現在完了形や過去形との違いがわからず、なかなか理解が追いつかずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、過去完了形の意味や文法について解説します。実際の例文とあわせて解説しますので、ぜひ本記事を参考にして過去完了形についての理解を深めてみてください。

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過去完了形とは

過去完了形とは

過去完了形とは、過去のある時点で完了した事柄や、過去のある時点で経験したことなどを表す時制のことです。「(〜するときに、〜するまえに)〜していた」「(〜するときに、〜するまえに)〜したことがある」などと訳されます。

肯定文

基本文法は「had + 過去分詞」です。

過去分詞は単語によって異なりますが、基本的には動詞の語尾に「ed」を付けるケースが一般的です。なかには不規則に変化する動詞もある(※)ため、注意をしましょう。

▼例文
・He had arrived here before I arrived here.(彼は私よりも早くここに到着していました)

※(例)不規則変化の過去分詞
・been(beの過去分詞)
・done(doの過去分詞)
・known(knowの過去分詞)
・seen(seeの過去分詞)
・took(takeの過去分詞)
・driven(driveの過去分詞)
・grown(growの過去分詞)

否定文

過去完了形の否定文は「had not + 過去分詞」で表します。短縮して「had't」と表現することもあります。

▼例文
・They hadn't known each other when they entered junior high school.(彼らは中学校に入学する前は知り合いではありませんでした)

疑問文

過去完了形の疑問文は「Had + 主語 +過去分詞〜?」で表します。疑問文に対する回答は「Yes, 主語 had」「No, 主語 + hadn't」となります。

▼例文
・Had you finished your homework before your mother came home? (お母さんが帰ってくるまえに宿題を終わらせてましたか?)

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過去完了系の3つの用法

過去完了系の3つの用法

過去完了形には、大きく分けて3つの用法があります。

・継続
・経験
・完了/結果

それぞれの用法について解説します。

継続

継続用法では、過去のある時点で動作や状態が継続していたことを表します。

▼例文
・I had lived in Japan when I graduated from university.(私は大学を卒業するまで日本に住んでいました)

経験

継続用法では、過去のある時点で動作や状態が継続していたことを表します。

▼例文

経験用法では、過去のある時点で動作を一度でも経験したことがあることを表します。

▼例文
・I had played tennis several times before I joined the tennis club.(私はクラブに入部するまえに、何度かテニスをしたことがあります)

経験用法では「several times(何度か)」や「once(一度)」などの経験回数を数える単語が使われることが多いため、あわせて覚えておきましょう。

完了/結果

継続用法では、過去のある時点で動作や状態が継続していたことを表します。

▼例文

完了/結果用法では、過去のある時点ですでに動作や状態を終えていたことを表します。

▼例文
・The train had just left when I arrived at the station.(私が駅に到着したとき、ちょうど電車が出発しました)

完了/結果用法では「just(ちょうど)」や「already(すでに)」などの単語がよく使われるため、あわせて覚えておきましょう。

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過去完了形と過去形の違い

過去完了形と過去形の違い

過去完了形と過去形は、どちらも過去に焦点のあたる時制ですが、意味やニュアンスが少し異なります。

過去形は、過去の出来事を表すのに対して、過去完了形は過去のある時点での(もしくはそこに至るまでの)出来事や状態を表します。

例えば「I played soccer yesterday.(昨日、私はサッカーをしました)」という文章では、過去にサッカーをしたという出来事を表します。一方で「I had played soccer when I injured yesterday.(私は昨日、怪我をするまでサッカーをしていました)」という文章では「昨日怪我をする」というある時点までの出来事を表します。

現在完了形に関する問題例

現在完了形に関する問題例

過去完了形に関する問題をいくつか紹介いたします。

あわせて解答も記載しますので、まずはゆっくり考えてから答え合わせをしてみてください。

↓↓

問題1

問題:次の英文を日本語に訳しなさい。

A:She had never swum before she joined the club team.
B:He had already gone to bed when I came home.
C:I had lived in Kyoto until I enrolled in college.







解答:Aは「彼女はクラブチームに入るまで、一度も泳いだことがありませんでした」、Bは「私が帰宅したとき、彼はすでに寝ていました」、Cは「私は大学に入学するまでずっと京都に住んでいました」

補足:
Aについて、「had + 過去分詞」は過去完了形を表します。今回の場合は「never(一度も〜ない」があるため、経験用法(〜したことがある)で訳します。

Bについて、「had + 過去分詞」は現在完了形を表します。今回の場合は「when(〜とき)」があるため、完了/結果用法(〜していた)で訳します。

Cについて、「had + 過去分詞」は現在完了形を表します。今回の場合は「untill(〜までずっと)」があるため、継続用法(ずっと〜していた)で訳します。


問題2

問題:それぞれの日本文の意味になるように、英文を完成させなさい。

A:私は中学生になる前にアメリカに行ったことがあります。
→ I ()()() America before I was a junior high school student.
B:私がテレビをつけたときには、すでに試合が始まっていました。
→ The game () already () when I turned on the TV.
C:私の父は母と結婚するまでずっと東京にいました。
→ My father ()been in Tokyo () he married my mother.







解答:Aは「had」「been」「to」、Bは「had」「started」、Cは「had」「untill」

補足:
Aについて、「(過去のある時点までに)〜したことがある」は過去完了の経験用法で表現できます。

Bについて、「(過去のある時点で)〜していた」は過去完了形の完了/結果用法で表現できます。

Cについて、「(過去のある時点まで)〜ずっとしていた」は過去完了形の継続用法で表現できます。また「〜までずっと」は「untill」で表現します。

問題3

問題:次の単語を並び替えて文章を成立させなさい。

A:私は中学校に入るまで、英語を勉強したことがありませんでした。
→ 【 I / English / studied / not / had / enrolled / I / when / school / high / junior /.】
B:あなたは京都に来るまで、東京にどれくらい住んでいたのですか?
→【 how / came /  long / lived / you / in / before / Tokyo / to / you / had / kyoto /?】
C:彼女が起きたときには、彼はすでに会社に向かっていました。
→【 she / when / the / already / gone / up / had / , / work / go / to /. 】







解答:Aは「I had not studied English when I enrolled junior high school.」、Bは「How long had you lived in Tokyo before you came to kyoto?」、Cは「When she got up , he had already gone to work,」

補足:
Aについて、「(過去のある時点まで)〜したことがある」は過去完了形の経験用法で表現できます。また「〜とき」は「when」で表現します。

Bについて、「(過去のある時点まで)〜していた」は過去完了形の継続用法で表現できます。また「どれくらい〜?」は「how long」を冒頭に置いて表現します。

Cについて、「(過去のある時点ですでに)〜していた」は過去完了形の完了/結果用法で表現できます。また「すでに」は「already」で表現します。

まとめ

授業風景

本記事では、過去完了形の基礎知識について解説しました。過去完了形は、過去のある時点で完了した事柄や、過去のある時点で経験したことなどを表す時制のことです。継続用法、経験用法、完了/結果用法の3つの用法があります。この3つの用法は混同しやすいため、それぞれの用法での意味やニュアンスの違いをしっかりと理解しておきましょう。

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