中学1年生で学ぶ「絶対値」について、なかなか理解が進まずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、絶対値の意味や注意点、問題例などについて紹介します。

絶対値を理解することは「数の大小」の単元をマスターするうえで欠かせません。

本記事を参考にして「絶対値とは何かスラスラ説明ができる」「ある数の絶対値をすぐに回答できる」ように、理解を深めてみてください。

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絶対値とは

絶対値とは

絶対値とは、数直線上で原点からの距離を表す値のことです。たとえば「3」は、原点(0)から右に3つ離れているため、絶対値は3になります。一方で「-3」も同じく、原点から左に3つ離れているため、絶対値は3になります。

あくまで絶対値は"原点からの距離"を表すため、たとえ負の数であっても、正の数で表すのが特徴です。

正の数の場合、絶対値が大きくなればなるほど「3、4、5...」と、その数は大きくなるといえます。一方で負の数の場合、絶対値が大きくなればなるほど「-3、-4、-5...」と、その数は小さくなるといえます。

絶対値を理解するときには、頭のなかで数直線をイメージして、原点(0)からいくつ離れているのかを想像するのがおすすめです。

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相対値との違い

相対値との違い

絶対値と似た言葉に「相対値」があります。

相対値とは、何かと何かを比較して考える数値のことです。たとえば「3」と「5」を比較すると、「3」は「5」よりも少ないという概念が生まれます。これが相対値です。

一方で、絶対値は基準となる点が「0」にあるため、他の数と比較する必要がありません。ただし、俗語として「絶対値が大きいのはBよりもAである」というように、絶対値としての大きさを比較することはあります。

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絶対値の注意点

絶対値の注意点

絶対値を理解する際には、いくつか抑えておきたいポイントがあります。

0の絶対値は0になる

0の絶対値はどうなるの?と疑問に思われる方も多いでしょう。結論からいうと、0の絶対値は0になります。

絶対値とは、原点からの距離を表すものであり、原点の位置にある0の絶対値は0になるという理屈です。

絶対値はマイナス(負の数)にならない

先述した通り、絶対値は正の数になります。

絶対値はあくまで原点からの距離を表すため、たとえば「-3」などの負の数でも、絶対値は「3」になります。そのため、絶対値がマイナス(負の数)になることはありません。

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絶対値に関する問題例

絶対値に関する問題例

絶対値に関する問題をいくつか紹介します。

あわせて解答も記載しますので、まずはゆっくり考えてから答え合わせをしてみてください。

問題例①

問題:「-5」と「4」は、どちらのほうが絶対値が大きいか答えなさい。








解答:-5

補足:絶対値とは、原点(0)からの距離を意味するため「-5」の絶対値は「5」、一方で「4」の絶対値は「4」になります。そのため「-5」のほうが絶対値は大きいと判断できます。

問題例②

問題:絶対値が2以下の整数をすべて答えなさい。








解答:-2、-1、0、1、2

補足:絶対値が2以下ということは「+2」「-2」と、それよりも小さい整数である「+1」「-1」「0」が該当します。絶対値とは、原点(0)からの距離を意味するため、正の整数も負の整数も両方含むことになります。

問題例③

問題:絶対値が2よりも大きく、4よりも小さい整数をすべて答えなさい。








解答:-3、3

補足:絶対値は原点(0)からの距離を意味するため、正の整数も負の整数も該当します。また「2よりも大きい」とは、2を含まない数で、それよりも大きい数のことです。一方で「4よりも小さい」とは、4を含まない数で、それよりも小さい数のことです。そのため「3」と「-3」が解答になります。

問題例④

問題:絶対値が4以上で、6未満の整数をすべて答えなさい。







解答:-4、-5、4、5

補足:絶対値は原点(0)からの距離を意味するため、正の整数も負の整数も該当します。また「4以上」とは、4を含む数とそれよりも大きい数のことです。一方で「6未満」とは、6を含まない数で、それよりも小さい数のことです。そのため「-4」「-5」と「4」「5」が解答になります。

問題例⑤

問題:次の数の絶対値をそれぞれ答えなさい。

A:-4
B:1/2
C:-1.3
D:10
E:0







解答:A:4、B:1/2、C:1.3、D:10、E:0

補足:絶対値とは、原点(0)からの距離を指すため、正負の記号(+や-)を除いた数が解答になります。これは分数と小数の場合も同じです。

問題例⑥

問題:絶対値が2の自然数をすべて答えなさい。








解答:2

補足:自然数とは、0よりも大きい正の整数のことを意味します。絶対値が2の数は「-2」と「2」ですが、このうち自然数は「2」のみになります。

問題例⑦

問題:絶対値が2の整数をすべて答えなさい。








解答:-2、2

補足:「整数」とは自然数と0、そして自然数に対応する負の数をあわせた総称のことを表します。そのため、絶対値「2」の整数としては、正の整数である「2」と負の整数である「-2」が挙げられます。整数は自然数と間違われやすいため、注意が必要です。

問題例⑧

問題:ある2つの数(絶対値は同じ)が存在する。この2つの数の差分は12である。それぞれの数を答えなさい。








解答:-6、6

補足:絶対値が同じであるということは、原点(0)からの距離も同じであるということです。つまり、原点(0)に対する距離も同じであると考えられるため、12 ÷ 2 = 6で「-6」と「6」が解答になります。

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